「リフォーム予算はいくらが正解? 50代から考えたい『住まいに使えるお金』の決め方」
- 11 分前
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「リフォームしたいけれど、一体いくらかかるんでしょう?」
これが一番多い質問であり、聞かれないことはまずないと言えます。
もちろん、ある程度の相場をお伝えすることはできます。
でも私は、その前に一度考えてみてほしいことがあります。
「いくらかかるか?」ではなく、「私はこれから住まいにいくら使えるのか?」
ということです。
リフォームには「定価」がありません
例えば、 車なら200万円の車、300万円の車と価格がある程度決まっています。
でも、リフォームは少し違います。
同じキッチンでも商品によって価格は違いますし、
全部交換するのか、一部を残すのかでも変わります。
床だって張り替える方法もあれば、今ある床の上から施工する方法もある。
傷んだものを丸ごと交換しなくても、部品交換や補修で済むこともあります。
場合によってはDIYという選択肢だってあります。
だから、
「リフォームって結局いくらなの?」
と聞かれても、実は簡単には答えられないのです。
それなら、考える順番を逆にしてみてはどうでしょう。
もし、この家が賃貸だったら?
私は持ち家に住んでいる方にも、 ときどきこんな考え方をおすすめしています。
「もし毎月、この家に家賃を払うとしたら、
いくらまでなら無理なく払えるだろう?」
例えば月5万円なら、年間60万円。
10年間なら600万円。20年間なら1,200万円です。
もちろん、この金額を全部リフォームに使いましょう、という話ではありません。
固定資産税もありますし、保険や光熱費も必要です。
老後のお金や旅行、趣味、医療など、住まい以外にもお金は必要です。
ただ、
「これから20年この家に住むとして、住まいに使えるお金はいくらくらいだろう?」
と考えると、リフォーム予算を少し違った角度から見ることができます。

晩ごはんの予算なら、みんな自然に考えています
住宅の話になると、なぜか急に難しくなってしまいますが
普段の暮らしでは、私たちは当たり前のように予算を考えています。
今日の晩ごはん、何にしよう。
今日は記念日だから、ちょっと奮発しよう。
給料日前だから、今日は冷蔵庫にあるもので作ろう。
毎日、高級なお肉を食べる必要はありません。
むしろ脂っこい料理ばかりでは疲れてしまいますし、
どんなに豪華でも毎日なら飽きてしまいます。
住まいも、案外これと似ているのではないでしょうか。
大切なのは、
「高いものを選ぶこと」ではなく、「自分の暮らしに合ったものを選ぶこと」。
私はそう思っています。
50代・60代からは「時間」も予算に入れて考える
晩ごはんとリフォームの大きな違いがあるとすれば、それは「時間」です。
住宅は20年、30年という長い時間を使います。
そして、その間には自分自身も変わります。
50代では元気にできていたことが、70代では少し大変になるかもしれない。
家族構成が変わることもあるでしょう。
好みだって変わります。
だから50代以降のリフォームでは、
「今、何が欲しいか」だけでなく、「これからどう暮らしたいか」
まで少し考えておくことが大切です。
例えば、長く使う場所には少しお金をかける。
反対に、10年後には暮らし方が変わりそうな場所なら、今は最低限にしておく。
安全性や断熱など、後から簡単には変えにくい部分を優先して、
内装や家具は将来変えられるようにしておく。
そんなお金の使い分けもできます。
「お金がないからリフォームできない」で終わらない
もちろん、住まいに使える予算が十分にないこともあります。
それなら、それも一つの答えです。
壊れたところから都度直す。
使えるものは使う。
部品交換で済ませる。
自分でできるところはDIYする。
そして、本当に必要になったところにお金を使う。
私は、それでもいいと思っています。
何もかも新品にすることだけが、リフォームではありません。
むしろ大切なのは、
限られた予算の中で、何を守り、何を諦め、何を楽しむのか。
そこを考えることではないでしょうか。
まず「私はいくらなら使える?」から始めてみる
リフォームを考えると、まず業者を探して、
「いくらかかりますか?」と聞きたくなります。
でも、その前に一度、自分に聞いてみてください。
「私はこれからの暮らしに、どのくらいのお金なら無理なく使えるだろう?」
100万円なのか。300万円なのか。1,000万円なのか。
正解は人によって違います。
そして予算が決まったら、
「この予算なら、どんな方法がありますか?」と相談してみる。
全部交換ではなく、残せるものは残せないか。
今やるべきことと、5年後でもいいことを分けられないか。
補修や部品交換ではダメなのか。
DIYできるところはないか。
そして、そんな相談にきちんと耳を傾けてくれる業者を探す。
私は、その順番のほうが自然だと思っています。
リフォーム予算を考えることは、
これからの人生を考えること
50代、60代からの住まいづくりは、
単に「古くなったものを新しくする」だけではありません。
あと何年この家で暮らしたいのか。
これからどんな毎日を送りたいのか。
住まい以外に、どんなことにお金を使いたいのか。
そして、安心して暮らすために何を残しておきたいのか。
それらを全部含めて考えると、リフォームの予算計画は、
ある意味これからの人生のお金の配分を考えることでもあります。
豪華な家でなくてもいい。
何もかも新品でなくてもいい。
でも、安全で、安心できて、自分らしく、肩の凝らない暮らしができる。これは大切です。
そのために、
「私にとって、住まいにかけるちょうどいい予算はいくらだろう?」
50代を過ぎたら、一度そんなふうに住まいとお金を考えてみてもいいのではないでしょうか。
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